「塗れる」の意味と使い方や例文!「濡れる」との違いは?(類義語)

【言葉】
塗れる

【読み方】
まみれる

【意味】
からだなどの一面に粉状や液状のものが付いて汚れる。

【類義語】
・まぶる

「塗れる」の使い方

健太
うわあ。手が血に塗れているよ。
ともこ
怪我をしたの?
健太
怪我をしたのかな。いや。痛くないぞ。
ともこ
落ち着いてよく見たら、それは絵具ね。

「塗れる」の例文

  1. 私が二十四歳の時、その年齢で結婚できないことが逆に後めたく敗北感に塗れることであった。(森瑤子 別れの予感)
  2. が、このまま黙つて引込んでゐたのでは、奴の口穢い中傷を浴びて、私の名誉は地に塗れるばかりとなりませう。(シェイクスピア リチャード二世)
  3. 銅板に砂を塗れる如き顔の中に眼懸りて稲妻を射る。(夏目漱石 幻影の盾)
  4. ほこりに塗れて、勉強していないことがすぐにわかる机だ。
  5. 家族のために汗に塗れて働く。

「濡れる」との違いは?

塗れる」に似ている語に「濡れる(ぬれる)」があります。

濡れる」とは、「表面に水などがつく。水などがかかってしみ込む。」という意味です。

塗れる」も「濡れる」も、表面に液体が付くことをいいます。

しかし「塗れる」は、「泥に塗れる」のように、一面に粉状や液状のものが付いて汚れることをいいます。

対して「濡れる」は、表面に水が付いたりしみこむことをいいます。

濡れる」には、「塗れる」のような、一面という意味や汚れるという意味がありません。