「黙して語らず」の意味と使い方や例文!「賢者は黙して語らず」とは?(類義語)

【言葉】
黙して語らず

【読み方】
もくしてかたらず

【意味】
黙ったままで何も言わないこと。

【類義語】
・沈黙してしゃべらない
・黙ったままで何も言わない

「黙して語らず」の使い方

健太
あの事件の容疑者は、黙して語らずを貫いているらしいね。
ともこ
黙秘権があるからね。
健太
早く真相解明してくれればいいのに。
ともこ
容疑者が犯人と決まったわけじゃないから、まだ解明できるかどうか分からないわよ。

「黙して語らず」の例文

  1. もう何年も前から自分の胸の内は黙して語らず、おのれだけを頼りにする生き方が身についていた。(シモンズ 尼僧院から来た花嫁)
  2. これら偉大な征服者とその帝国は、黙して語らぬ遺跡と栄華と凶暴な物語を残して消え去った。(堺屋太一 油断)
  3. 西欧から得た革新的な教養に照せば、独裁政府は、まさしく、愚劣と不正としか表現していないが、黙して語らぬ幾千万のロシヤの民衆は、何を表現しようとしているのか。(小林秀雄 考えるヒント)
  4. 梨園の妻は、夫の不祥事にも黙して語らずを貫く。
  5. できる男は黙して語らず。行動で示す。

「賢者は黙して語らず」とは?

黙して語らず」を用いた表現の一つに「賢者は黙して語らず(けんじゃはもくしてかたらず)」があります。

賢者は黙して語らず」とは、道理に通じたかしこい人は、黙ったままで何も言わないという意味です。

老子の「知者不言、言者不知(しるものはいわず、いうものはしらず)」に似ている言葉です。

【例文】

  1. 賢者は黙して語らずという、多弁は愚か者のすることだ。
  2. 沈黙は金、雄弁は銀、賢者は黙して語らずなど、いろいろな表現をされるが、賢い人ほど余計なことは言わないものだ。