【言葉】
むべなるかな
【意味】
もっともなことだなあ。いかにもそのとおりだなあ。うべなるかな。
【語源・由来】
肯定の意の「むべ」+助動詞「なり」+助詞「かな」から成る語。
【類義語】
・さもありなん
・腑に落ちる
・合点がいく
「むべなるかな」の使い方
光陰矢の如しということわざがあるけど、むべなるかな。
あっという間に卒業式ね。
昨日入学したばかりだと思っていたよ。
こうやってあっとう間に年をとるのね。
「むべなるかな」の例文
- 維持費がかかるため、交通の便が良い都市部での車離れはむべなるかな。
- 審査員全員一致での大賞受賞もむべなるかな。
- 激務なのに給与が安い。教員のなり手が激減するのもむべなるかな。
- キャリアに支障が出るため、母になろうと思う女性が減るのもむべなるかな。
- あのYoutuberは元お笑い芸人だった。話術が優れているのもむべなるかな。
「むべなるかな」と「さもありなん」の違いは?
「むべなるかな」に似ている語に「さもありなん」があります。
「さもありなん」とは、「きっとそうであろう。もっともである。さもあらん。」という意味です。
「むべなるかな」も「さもありなん」も、もっともであるという意味があります。
しかし「むべなるかな」は、誰かの考えに対して使われます。
対して「さもありなん」は、納得して使う言葉として幅広く使われます。