【言葉】
萎える
【読み方】
なえる
【意味】
①体力や気力が衰えてぐったりする。
②植物がしおれる。
③衣服などがくたくたになる。
【類義語】
・しおれる
・しなびる
・枯れる
・しぼむ
「萎える」の使い方
健太くん。そんな萎えた服を着てきたの?
正装はこれしかなかったんだ。
着古して萎えたジャケットでは、いくら正装でも失礼だと思うわ。
ドレスコードがあると面倒だなあ。
「萎える」の例文
- 年を取って足が萎え、杖なしで歩くのが困難になった。
- 酷暑のせいで雑草が萎えている。
- ともこちゃんの一言ですっかりやる気が萎えたよ。
- この一件で、会社のために一生懸命働こうという気力が萎えてしまった。
- 勝てるわけがないと思うと、闘志が萎えた。
「萎える」と「病む」「冷める」との違いは?
「萎える」に似ている語に「病む(やむ)」「冷める(さめる)」があります。
「萎える」と「病む」の違いは?
「病む」は、
①病気にかかる。
②気分が悪くなる。
③苦しい思いをする。
④傷などが痛む。
⑤病におかされる。
⑥おだやかならず思う。心配する。
という意味です。
「萎える」は、体力や気力が衰えて弱ることをいいます。
対して「病む」は、病におかされて弱ることをいいます。
「萎える」と「冷める」の違いは?
「冷める」は、
①熱い物の温度が下がって、熱くなくなる。冷たくなる。
②たかぶっていた感情や興味が衰えたりうすらいだりする。
③物の見方や受け止め方が冷静である。また、冷酷である。
という意味です。
現代では、「気持ちが萎える」というように、「気持ちが冷める」と同じ、たかぶった感情や興味が衰える意で使われるようになりました。
しかし本来「萎える」は、「仕事ばかりで心が萎える」のように、ぐったりする、気力が衰えるという意味です。