「成し得る」の意味と使い方や例文!「なしうる」?「なしえる」?(類義語・対義語)

【言葉】
成し得る

【読み方】
なしえる

【意味】
成すことができる。達成できる。

【類義語】
・可能

「成し得る」の使い方

健太
昨日の試合で優勝することができたよ。
ともこ
この結果を成し得るために努力してきたものね。
健太
努力が実ってよかった。
ともこ
運良く勝つのとは違う達成感と喜びがあるわね。

「成し得る」の例文

  1. 彼がまだ何事も成し得る前の少年の頃会ったことがあります。
  2. 今回こそ王者奪還を成し得るのだろうか。
  3. もし私たちが結合して進まずば、誰かこの大業を成し得るであろう。(柳宗悦 民芸四十年)
  4. ただわれわれが成し得ることは、かかる自然の力の存在を悟るということだけである。(北大路魯山人 味覚の美と芸術の美)
  5. この仕事をさえ充分に成し得れば、人間社会の一人たるに恥ずることなかるべし。(福沢諭吉 家庭習慣の教えを論ず)

「なしうる」?「なしえる」?

成し得る」の「得る」は、「える」とも「うる」とも読みます。

うる」は、「える」の文語下二段動詞「)」の連体形が終止形に座ったものです。

うる」は、口語形「える」よりも古風で改まった言い方です。

「我が意をたり」や「大いに得るところがある」などは「える」を使うことが多く、「こんなことがあり得るだろうか」は、「える」「うる」両方使われます。