【言葉】
お構いなく
【読み方】
おかまいなく
【意味】
「かまうこと」の尊敬語・美化語の否定形。
「かまうこと」とは、
㋐心にかけ、もてなすこと。おもてなし。お世話。
㋑気にすること。頓着 (とんじゃく) 。
㋐心にかけ、もてなすこと。おもてなし。お世話。
㋑気にすること。頓着 (とんじゃく) 。
【類義語】
・お気遣いなく
・お気になさらず
「お構いなく」の使い方
健太くん。オレンジジュースとお茶と珈琲、どれがいい?
すぐに行くからお構いなく。
おいしいクッキーがあるんだけどな。二時間行列に並ばないと買えないような・・・。
二時間?食べたい!
「お構いなく」の例文
- なにも怒らせるようなことはしていませんよ。ただわたしの気持ちが変わっただけですから、どうぞお構いなく。(山崎マキコ ためらいもイエス)
- 「私が取ってきましょう」と、会計係が申し出た。「お構いなく」 メグレは階段を上りはじめ、人のいる気配を感じた。(シムノン メグレと口の固い証人たち)
- 勝手にお邪魔しておいて、邪魔するつもりはないなんて言うのも変ですけど、とにかくお構いなく(小川洋子 やさしい訴え)
- お構いなくと声をかけたが、ともこちゃんはお茶菓子を用意し始めた。
- お構いなくと言ったが、あまりにいい香りのお茶が出てきたのでありがたくいただいた。
「お構いなく」と「お気遣いなく」「及びません」との違いは?
「お構いなく」に似ている表現に「お気遣いなく(おきづかいなく)」「及びません(およびません)」があります。
「お構いなく」と「お気遣いなく」の違いは?
「お気遣いなく」は、「あれこれと気をつかわないで。心づかいは結構。」の意の敬語です。
「お構いなく」も「お気遣いなく」も同じ意味ですが、「お気遣いなく」の方が、かしこまった表現です。
「お構いなく」と「及びません」の違いは?
「及びません」とは、「…する必要がない。…しなくともよい。」の意の丁寧な表現です。
「お構いなく」は、気にしないで、気をつかわないでという意味で、遠慮する気持ちを表します。
対して「及びません」は、不必要の意味を表す語です。