「理詰め」の意味と使い方や例文!「理論的」「正論」との違いは?(類義語)

【言葉】
理詰め

【読み方】
りづめ

【意味】
思考や議論などを、論理、理屈で押し通すこと。

【類義語】
・合理的

「理詰め」の使い方

ともこ
あの学校は進学校なのにスポーツも強いわよね。
健太
選手一人一人が理詰めで考えるようにしているんだって。
ともこ
面倒そうだけど、IQが高い人たちがやると効果絶大でしょうね。
健太
彼らの頭脳プレーに勝てるチームはそうそういないよね。

「理詰め」の例文

  1. 私は文化人類学をやっていた関係で、宗教とのかかわりは浅くない。しかし彼は私とは違って根っから政治的人間で、理詰めで話を進める男だ。(村上春樹 1Q84 BOOK1)
  2. もっとも何でも理詰めに物を考えるということ自身が良いことであるかどうかはまた別問題である。(中谷宇吉郎 語呂の論理)
  3. そのときのわたしが健全な理性の状態にあったとは、ほとんど言いえないということである。ところがその晩のわたしの勝負ぶりは、かつてなかったほどに沈着で理詰めであった。(ドストエフスキー 未成年 下)
  4. ともこちゃんの理詰めに押されて承服せざるを得なかった。
  5. 身体の理屈を知っている医師は、理詰めで考えがちだ。

「理詰め」と「理論的」「正論」の違いは?

理詰め」に似ている語に「理論的(りろんてき)」「正論(せいろん)」があります。

「理詰め」と「理論的」の違いは?

理論的」とは、理論に基づくさまをいいます。

理詰め」は、思考や議論などを、論理や理屈で押し通すことをいい、我を通すマイナスのニュアンスで使われることが多いです。

対して「理論的」は、理論に基づいた冷静な議論をするさまをいい、プラスのニュアンスで使われます。

「理詰め」と「正論」の違いは?

正論」とは、道理にかなった正しい意見や議論のことをいいます。

理詰め」は、思考や議論などを、論理や理屈で押し通すことをいい、その理屈が正論とは限りません。