「責める」の意味と使い方や例文!「攻める」との違いは?(類義語・対義語)

【言葉】
責める

【読み方】
せめる

【意味】
①過失・怠慢・違約などを取り上げて非難する。とがめる。なじる。
②厳しく催促する。せきたてる。また、しつこく求める。せがむ。

㋐苦しめる。悩ませる。
㋑苦痛を与えていじめ苦しめる。いためつける。
④目的を果たすために、積極的な働きかけをする。
⑤一心に努力する。真剣に追い求める。
⑥馬を乗りならす。調教をする。

【類義語】
・苦しめる
・責めさいなむ

「責める」の使い方

健太
事情がよく分からないのに、ニュースの表面だけ見て責めるのは良くないよね。
ともこ
よく知りもしない人が、SNSで正義を振りかざしているわね。
健太
子供がうるさいからと公園を使用不可にした市長と、騒音を訴えた人が責められているよね。
ともこ
責める前に同じ環境に一カ月住んでから発言してほしいわ。

「責める」の例文

  1. しかしいま考えると、わたしは彼を責める資格はひとつもなかったのだ。(三浦綾子 塩狩峠・道ありき)
  2. 自分のその主義に忠実だからと言って彼女を責めるのはおよそ不合理だ。(クリスティ 秘密組織)
  3. 信念を持っているからだろう。そこまでわかっていながら、彼女を責めるようなことをいってしまう。それはなぜなのか。(東野圭吾 秘密)
  4. 怒られて育った人は自己肯定感が低く、自分を責める傾向がある。
  5. 部下の才能を伸ばしたいのならば、失敗を責めてはいけない。

「責める」と「攻める」の違いは?

責める」と同じ読み方の語に「攻める」があります。

責める」と「攻める」は同語源です。

攻める」とは、
①戦争・試合などで、こちらから進んで戦いをしかける。攻撃する。
②俗に、物事を無難にすませず、積極的な態度をとる。

という意味です。

攻める」は、実力行使の攻撃をいいます。

対して「責める」は、非難、拷問、折檻の意で使われます。