【言葉】
暫く
「須臾」とも書く。
【読み方】しばらく
【意味】
①少しの間。しばし。暫時。
②久しい期間。挨拶の語としても使う。久しぶり。
③(「姑く」とも書く)かりに。かりそめ。一応。
【類義語】
・一時的
・当面
【対義語】
・長らく
・永らく
「暫く」の使い方
この駅で暫く停車するんだって。
どうして?早く目的地に着きたいのに。
通勤特快の通過待ちだって。
通過待ちをするくらいなら、乗る時間を遅らせて通勤特快に乗れば良かったわ。
「暫く」の例文
- 牧野信一の自殺した小田原の家、あの家にも暫く泊っていたことがある。(坂口安吾 青い絨毯)
- 私は暫くドアの前に立っていたが、やがて溜息をつくと客間へ行った。(チェーホフ 妻)
- 待ち合せの時間を過ぎても暫く待っていたが、こないようだったので帰った。
- 暫く外出していない間に季節が移り変わっていた。
- 「もう寝ろ」 彼は暫くたつてからこんな乱暴な云ひやうで妻を強ひた。(有島武郎 An Incident)
「暫くの間」とはどのくらい?
「暫く」を用いた表現の一つに「暫くの間(しばらくのあいだ)」があります。
「暫くの間」とは、少しの間のことをいいます。
気象関係では「暫くの間」は、2~3日以上で1週間以内の期間をいいます。
ビジネスでも、2~3日以上で1週間以内の期間ととらえることが多いです。
しかし、来客や電話の応対で使う「暫くの間お待ちください」では、数分間をいいます。
数分間を越えると、相手に「暫くの間じゃないじゃないか」と怒られても文句は言えません。