「暫し」の意味と使い方や例文!「暫く」との違いは?(類義語)

【言葉】
暫し

【読み方】
しばし

【意味】
少しの間。ちょっとのま。暫時。

【類義語】
・しばらく

「暫し」の使い方

健太
今の進路を決める時、暫し逡巡した?
ともこ
暫し逡巡したわよ。でも、ほんの少しよ。
健太
あまり迷わなかったんだね。
ともこ
昔からの夢だったからね。比較的迷わなかったわ。

「暫し」の例文

  1. 健太くんを呼んできます。こちらで暫しお待ちください。
  2. 暫しためらったのち、そのドアを開けて中に入った。
  3. 言はず聴かずの暫しの時間を過ごすべく、私にはいまこれが一番である。(若山牧水 樹木とその葉)
  4. ベッドで寝たはずなのに、起きたら花畑のど真ん中にいて暫し呆然とした。
  5. ともこちゃんは暫し黙り込んで何か考えていた。

「暫し」と「暫く」の違いは?

暫し」に似ている語に「暫く(しばらく)」があります。

暫く」は、
①少しの間。しばし。
②久しい期間。挨拶の語としても使う。久しぶり。
③かりに。かりそめ。一応。

という意味です。

暫し」も「暫く」も、少しの間のことをいいます。

しかし「暫し」は、すこしの間の意の副詞「暫し(しまし)」の音が変化した語です。

対して「暫く」は、少しの間の意の副詞「暫く(しまらく)」の音が変化した語です。

また「暫く」は、「久しい期間。久しぶり。一応。」などの意味がある点が「暫し」と違います。