「至難の業」の意味と使い方や例文!「至難の技」は間違い?(類義語)

【言葉】
至難の業

【読み方】
しなんのわざ

【意味】
この上なくむずかしいこと。

【類義語】
・難しい
・困難

「至難の業」の使い方

健太
これだけ暑いと、頭がぼーっとしてくるよね。
ともこ
蒸し風呂のような教室で集中して授業を聞くのは至難の業ね。
健太
プールの授業にしてくれないかな。
ともこ
涼しい秋が来るまでプールの授業で良い。

「至難の業」の例文

  1. 警察から逃げ切るのは至難の業だ。
  2. 慣れた人には簡単でも、初心者には至難の業だ。
  3. 右投げを一晩で左投げに直すと同じようにこれは至難の業だ。(井上ひさし 四十一番の少年)
  4. 迷宮のような通路の中で、一人の小柄な老人を捜し出すのは至難の業であった。(恩田陸 ドミノ)
  5. 味にうるさい客を満足させるのは至難の業だ。

「至難の技」は間違い?

至難の業」をまれに「至難の技」と表記してあることがあります。

しかし「至難の技」は間違いです。

至難の業」の「」は、
①おこない。行為。所業。しわざ。
②職業。仕事。
③こと。ありさま。おもむき。
④仏事。法要。
⑤たたり。害。

という意味です。

至難の技」の「」は、
①ある物事を行うための一定の方法や手段。技術。技芸。
②相撲・柔道などで、相手を負かすために仕掛ける一定の型に基づいた動作。

という意味です。

至難の業」に、技術や手段などの意味はないので、「至難の技」は間違いです。