「慕う」の意味と使い方や例文!「敬う」との違いは?(類義語・対義語)

【言葉】
慕う

【読み方】
したう

【意味】
①(恋しく思い、また離れがたく思って)あとを追っていく。
②恋しく懐かしく思う。会いたいと思う。思慕する。
③理想的な状態・人物などに対してそのようになりたいと願い望む。

【類義語】
・恋う
・親しむ

【対義語】
・疎む
・嫌う
・厭う

「慕う」の使い方

健太
僕の兄さんがフランスに旅立ったんだ。
ともこ
留学したの?
健太
恋人をってフランスまで行ったんだ。
ともこ
日本でのすべてを捨てて渡仏するなんて情熱的ね。

「慕う」の例文

  1. 健太くんは、彼のことを兄貴と呼んでっている。
  2. 寮母さんは、寮生にお母さんとわれている。
  3. ずっとあなたをおい申しておりました。
  4. わたしはどのくらい夢のうちにも、あの男の姿をっていたでしょう。(芥川龍之介 トロッコ・一塊の土)
  5. その三人の子供にわれているわが身の仕合せを思って唄っているのか。(太宰治 作家の手帖)

「慕う」と「敬う」の違いは?

慕う」に似ている語に「敬う(うやまう)」があります。

敬う」とは、「相手を尊んで礼を尽くす。尊敬する。」という意味です。

慕う」は、敬慕することをいい、「慕う」も「敬う」も、尊敬することをいいます。

しかし「慕う」は、尊敬して付き従ったり、追い求めることをいいます。

対して「敬う」は、単に尊敬することをいいます。