「立て込んでいる」の意味と使い方や例文!「取り込み中」との違いは?(類義語・対義語)

【言葉】
立て込んでいる

【読み方】
たてこんでいる

【意味】
1⃣[自五]
①多人数が込み合う。また、仕事・用事などが一度に重なる。
②家屋がすきまなく立ち並ぶ。建て込む。
2⃣[他五]
「たてこめる」の文語形。

【類義語】
・ひしめく
・ごたつく

【対義語】
・お手すき

「立て込んでいる」の使い方

健太
サンタクロースは、12月は立て込んでいるよね。
ともこ
1月から11月は閑散期ってこと?
健太
南の国でバカンスかな。
ともこ
12月は忙殺されるけど、残りの11が月をのんびり過ごせるならいいわね。

「立て込んでいる」の例文

  1. 都内ではあったが埼玉県近く、ごみごみと家が立て込んでいる地域だった。(畠中恵 とっても不幸な幸運)
  2. 出入のものを呼んで戸締りを直そうと思ったら生憎、暮で用が立て込んでいて来られない。(夏目漱石 永日小品)
  3. たゞ困ったことは、この辺の家は「巴里の屋根の下」のように立て込んでいるので、窓を少しでも開くと、周囲の五六軒の家の人たちやその二階などを間借りしている人たちに顔を見られる危険性があった。(小林多喜二 党生活者)
  4. 客が立て込んでいて、ともこちゃんの話をちゃんと聞くことができなかった。
  5. 仕事が立て込んでいて、殺伐とした空気が流れている。

「立て込んでいる」と「取り込み中」の違いは?

立て込んでいる」に似ている表現の一つに「取り込み中(とりこみちゅう)」があります。

取り込み中」とは、
①外に出した物を取って内に入れること。
②不幸など、不意の出来事や急を要することなどで、ごたごたすること。
③「取り込み詐欺」の略。

という意味です。

立て込んでいる」も「取り込み中」も、忙しいことをいいます。

しかし、「立て込んでいる」は、一度に重なることをいいます。

対して「取り込み中」は、不意のトラブルやアクシデントのせいで忙しいことをいいます。