【言葉】
たわけ
【意味】
①ふざけること。ばかげた言動。
②おろかもの。ばかもの。また、人をののしっていう語。
【類義語】
・馬鹿
・あほう
・まぬけ
「たわけ」の使い方
「この!たわけー」という先生の怒る声が聞こえたけど。
僕が悪いんだ。
健太くんが怒られていたのね。
たわけと言われてもしょうがないようなことをしてしまったんだ。
「たわけ」の例文
- エレベーターの立ち位置を間違え、たわけ者がと上司に怒鳴られた。
- いい大人が、そんなたわけたことを言うものではない。
- フーケが今夜我々を待ち受けているというのに、いったい誰がそんなたわけたことを考えたのだ?(アレクサンドル・デュマ 鉄仮面 上)
- 「たわけじゃな」 ホロの言葉は、短くて的確だった。「本当にたわけじゃ」 理解できないという顔をして、大きくため息をつく。(支倉凍砂 狼と香辛料XII)
- こんなたわけた話が、いつか人に知れたら、おれは大馬鹿で、ふぬけ野郎だと言われるに違いない。(チョーサー カンタベリ物語 上)
「たわけ」と「うつけ」の違いは?
「たわけ」に似ている語に「うつけ」があります。
「うつけ」は、「空け」「虚け」と書きます。
「うつけ」は、
①中のうつろなこと。から。からっぽ。
②愚かなこと。ぼんやりしていること。また、そのような者。まぬけ。
という意味です。
「たわけ」も「うつけ」も、愚かなことをいます。
しかし「うつけ」は、ぼんやりしていて愚かなことをいいます。
対して「たわけ」は、ふざけたことや愚かなことをする厄介者という意味で使われます。