「咎める」の意味と使い方や例文!「責める」との違いは?(類義語)

【言葉】
咎める

【読み方】
とがめる

【意味】
①罪があるとする。誤っているとする。責める。
②問いただす。取り立てて問題とする。
③気にかける。
④悪いことをして心に痛みを感じる。
⑤傷、腫物などが刺激を受けて悪化する。

【類義語】
・責める
・詰る
・追及

「咎める」の使い方

ともこ
昼間からごろごろしていると気が咎めないの?
健太
昼間にごろごろするのは贅沢な感じでいいんだよ。
ともこ
そんなだらしない生活をしていたら、今に芋虫になってしまうわよ。
健太
芋虫になって蝶になるのも悪くない。

「咎める」の例文

  1. そして、表道を歩くのが怎(どう)やら気が咎める様で、裏路伝ひに家へ帰つた。(石川啄木 天鵞絨)
  2. しかし、誰がこの四国の医師の我田引水を咎めることができるだろうか。(松本清張 陸行水行 別冊黒い画集2)
  3. 先生に失敗をきびしく咎められた。
  4. 無灯火で自転車に乗っていた健太くんは、警察に咎められた。
  5. 防火設備の不備でお咎めを受けた。

「咎める」と「責める」の違いは?

咎める」に似ている語に「責める(せめる)」があります。

責める」とは、
①相手の過失や非行などをとがめる。なじる。
②苦しめる。悩ます。
③うながす。せきたてる。せがむ。
④はげしく追及する。拷問する。
⑤一所懸命につとめる。
⑥馬を乗りならす。

という意味です。

咎める」も「責める」も、過失などを非難することをいいます。

しかし「咎める」は、相手の過失などを非難する語です。

対して「責める」は、相手の過失などを指摘した上で、強く反省を促す語です。