「取り敢えず」の意味と使い方や例文!「取り合えず」は漢字間違い?(類義語)

【言葉】
取り敢えず

【読み方】
とりあえず

【意味】
①たちまちに。たちどころに。
②さしあたって。なにはさておき。急いで。まず。一応。

【類義語】
・ひとまず
・差し当たって

「取り敢えず」の使い方

健太
高齢者を狙った詐欺が増えているね。
ともこ
おかしいなと思ったら、取り敢えず、金融機関や行政に相談した方が良いわね。
健太
昔のように交番がたくさんあれば相談しやすいんだけど、大分減ったよね。
ともこ
要人警護のためには莫大な税金を使うのに、市民の平和を守る交番は経費削減対象になるんだから納得できないわよね。

「取り敢えず」の例文

  1. 国の方からは取り敢えずこれだけ送ると云って、千五百円の為替が来ました。(谷崎潤一郎 痴人の愛)
  2. おいしいから、取り敢えず食べてみて欲しいと言われたのでお勧めの店に来てみた。
  3. スマホが壊れているようだが、取り敢えず通話機能は生きているのでまだ使える。
  4. 取り敢えず、ホテルに荷物を置いてから観光をすることにした。
  5. 事件は会議室で起きているんじゃない。現場で起きているんだということで、取り敢えず現場に向かうことにした。

「取り合えず」は漢字間違い?

とりあえず」をパソコンで変換すると、「取り敢えず」「取り合えず」が表示されます。

取り敢えず」は、事態に十分対応できないのでの意です。

敢えず」は、「敢ふ」の未然形+打消しの助動詞「」から成る語で、

①(動詞の連用形に付けて)・・・しきれない。果しえない。
②(動詞連用形に助詞「も」を介して続く場合もある)・・・するや否や。

という意味です。

合う」は、「二つ以上のものを集めて一つにする。同意する。まぜる。」という意味なので、

取り敢えず」の

①たちまちに。たちどころに。
②さしあたって。なにはさておき。急いで。まず。一応。

という意味にはふさわしくありません。

取り合えず」は間違いで「取り敢えず」が正しいです。