「取り巻く」の意味と使い方や例文!「取り囲む」との違いは?(類義語)

【言葉】
取り巻く

【読み方】
とりまく

【意味】
①取りかこむ。周囲に存在する。
②人につきまとって機嫌をとる。

【類義語】
・囲む
・囲う
・巡らす
・巡る

「取り巻く」の使い方

健太
ジェンダー平等を取り巻く状況は、この30年で大きく変化したってね。
ともこ
そうね。女性の社会進出が進んだわよね。
健太
でも、子供の出生率が下がったね。
ともこ
男性も子供を産めるようにしないと問題は解決しないわね。

「取り巻く」の例文

  1. 山代は急に自分を取り巻いている周囲の闇が深くなったような気がした。(井上靖 崖 下)
  2. わたしを取り巻いて寝台のそばに立っている人たちの顔も知らなかった。(エクトール ・アンリ・マロ 家なき子)
  3. おれを取り巻いているすべての人がこの問題のために力を借してくれていた。(森鴎外 諸国物語)
  4. 利用者の減少など鉄道を取り巻く環境が厳しさを増す。
  5. この数年のあいだに、私自身を取り巻く環境は激変しました。

「取り巻く」と「取り囲む」との違いは?

取り巻く」に似ている語に「取り囲む(とりかこむ)」があります。

取り囲む」とは、まわりを囲むことをいいます。

取り巻く」も「取り囲む」も、ある物の周りに位置することをいいます。

しかし「取り囲む」は、中心となるものと付かず離れずの状態で周りを囲むことをいう点が「取り巻く」と違います。

また「取り巻く」には、人につきまとって機嫌をとるという意味がある点が「取り囲む」と違います。