「培う」の意味と使い方や例文!「養う」「育む」との違いは?(類義語)

【言葉】
培う

【読み方】
つちかう

【意味】
①根元に土をかけて植物を育てる。
②大切に養い育てる。

【類義語】
・育てる
・育む
・養う

「培う」の使い方

健太
転勤って必要かな。
ともこ
各地で経験や人脈を培うために意味があるんですって。
健太
家族がいる人は大変だよね。
ともこ
働き方改革やオンライン会議の普及で、いつかは無くなるんでしょうね。

「培う」の例文

  1. おそらく何代にもわたってわれたDNAがそうさせたにちがいない。(内田康夫 贄門島 下)
  2. この独特な経営理念は、PCL時代にわれたような気がしてならない。(創造の人生 井深大)
  3. 交渉のノウハウがあるのは日本だけですし信頼関係もってますしね。(有川浩 空の中)
  4. 運動部活動で行われるスポーツは他者を尊重し、公正さを尊ぶ態度を培う。(スポーツ基本法)
  5. 世界という大舞台で感じるプレッシャーに対抗する力は、練習では培うことができない。

「培う」と「養う」「育む」との違いは?

培う」に似ている語に「養う(やしなう)」「育む(はぐくむ)」があります。

「培う」と「養う」の違いは?

養う」とは、
①自分の収入で家族などが生活できるようにする。扶養する。
②衣食などのめんどうを見ながら育てる。養育する。
③食物を与えて飼う。
④育て蓄える。力や習慣をしだいにつくり上げる。
⑤療養する。養生する。
⑥子供や病人などの食事の世話をする。
⑦養子にする。

という意味です。

培う」も「養う」も、手をかけて生物の成長を助けることをいいます。

しかし「養う」には、「培う」のような「植物を大切に育てる」という意味がありません。

また「養う」は、食物や衣服を与えて生活の面倒を見ることや、療養することをいう点が「培う」と違います。

「培う」と「育む」の違いは?

育む」とは、
①親鳥がひなを羽で包んで育てる。
②養い育てる。
③大事に守って発展させる。

という意味です。

培う」も「育む」も、手をかけて、生物の成長を助けることをいいます。

しかし「培う」は、植物を大切に育てることをいう点が「育む」と違います。

また「育む」は、元々は、親鳥がひなを羽で包んで育てることをいいます。

なので、やさしく大切に育てる意味で使われます。