「弁える」の意味と使い方や例文!「身の程を弁える」とは?(類義語)

【言葉】
弁える

【読み方】
わきまえる

【意味】
①物事の違いを見分ける。弁別する。区別する。
②物事の道理をよく知っている。心得ている。
③つぐなう。弁償する。

【類義語】
・節度を保つ
・身の丈に合わせる

「弁える」の使い方

ともこ
場所柄を弁えず大声を出しちゃだめよ。
健太
ごめん。店員さんの態度につい切れちゃったよ。
ともこ
感情をコントロールできるようにならないと、勝手に動画を取られてアップされる時代よ。
健太
それはこわい。アンガーマネージメントを学ぶよ。

「弁える」の例文

  1. 最後にその二等と三等との区別さえも弁えない愚鈍な心が腹立たしかった。(芥川龍之介 蜜柑)
  2. 君という男は、五十にもなって、まだそんな常識も弁えていなかったのか。まったくもう、話にもならん。(夏樹静子 アリバイの彼方に)
  3. しかし岡本の宅へ出入りをするそれらの人々は、みんなその分を弁えていた。(夏目漱石 明暗)
  4. また人が我がためにしてくれたことの程度は、はなはだ鑑別しにくいものである。このへんの弁えを誤ると、とかく他人の眼には、恩知らずの感を与える。(新渡戸稲造 自警録)
  5. 社会人として、時と場合を弁えた服装をしましょう。

「身の程を弁える」とは?

弁える」を用いた表現の一つに「身の程を弁える(みのほどをわきまえる)」があります。

身の程を弁える」とは、自分の身分や能力などの程度や分際を心得るという意味です。

【例文】

  1. 結界わきまえ、己を知り、身の程を弁える
  2. 医師に対し、看護師として身の程を弁える行動をとる。