「擁する」の意味と使い方や例文!「要する」「率いる」との違いは?(類義語)

【言葉】
擁する

【読み方】
ようする

【意味】
①いだく。かかえる。また、財産や地位を手にする、所有する。
②ひきいる。引率する。
③かばう。もりたてる。擁立する。

【類義語】
・保有する

「擁する」の使い方

健太
ここに400の客室を擁するホテルを建設するんだって。
ともこ
観光地でもないのに、誰が来るの?誰が泊まるの?
健太
ここを観光地化するつもりなのかな。
ともこ
ホテルを建ててから観光地にするの?順番がおかしいわ。

「擁する」の例文

  1. その都市は中核市に指定されており、県内では最大の人口を擁する
  2. ルカ・モドリッチ擁するクロアチア代表との戦いはどんな展開になるだろうか。
  3. その反乱は、数万人規模を擁する大規模なものだった。
  4. ここは田舎だが多くの世界遺産を擁する村だ。
  5. この丘は地形上、砦を擁する大きな町を築くのにぴったりしているように見える。(シュリーマン 古代への情熱)

「擁する」と「要する」「率いる」との違いは?

擁する」に似ている語に「要する(ようする)」「率いる(ひきいる)」があります。

「擁する」と「要する」の違いは?

要する」は、
①そのこと、あるいはそのものを必要とする。入用である。
②要約する。かいつまむ。
③人を道に待ち受ける。まちぶせする。

という意味です。

擁する」も「要する」も、「ようする」と読みます。

しかし「擁する」は、「いだく。かかえる。所有する。ひきいる。」という意味で使われます。

対して「要する」は、「必要とする。要約する。待ち伏せする。」という意味なので、読み方が同じですが意味が違います。

「擁する」と「率いる」の違いは?

率いる」は、
①引き連れていく。従えて行く。
②行動・進退を指図する。統率する。

という意味です。

擁する」も「率いる」も、従えるという意味が同じです。

しかし「擁する」には、「いだく。かかえる。所有する。」という意味がある点、「率いる」には、統率するという意味がある点が違います。