「有終の美」の意味と使い方や例文!「有終の美を迎える」「有終の美で終える」は誤用?(語源由来・類義語・対義語)

【言葉】
有終の美

【読み方】
ゆうしゅうのび

【意味】
物事をやりとおし最後を立派に仕上げる。結果が立派であること。

【語源・由来】
「有終」は、「詩経」大雅・蕩から。終わりを全うする意。

【類義語】
・花道を飾る
・ハッピーエンド
・大団円

【対義語】
・仏作って魂入れず
・晩節を汚す
・竜頭蛇尾
・針で掘って鍬で埋める
・枡で量って箕でこぼす
・名声が地に落ちる

「有終の美」の使い方

ともこ
健太くん。引退試合で優勝おめでとう。有終の美をなしたわね。
健太
ありがとう。思い残すことは無いよ。
ともこ
これで受験勉強に集中できるわね。
健太
喜びに水を差すようなことをいわないで。

「有終の美」の例文

  1. リーグ優勝を果たしたその年、有終の美を飾って彼は故郷に帰国した。
  2. 学期末試験の出来は上々で、アンの生徒達は有終の美を飾った。(モンゴメリ アンの青春)
  3. 有終の美を飾って彼は引退した。
  4. 昨シーズンの悔いを晴らし、有終の美を飾る構えだ。
  5. 実力を出し切り、有終の美を飾ることができた。

「有終の美で終える」は誤用?

有終の美」は、「有終の美を飾る(ゆうしゅうのびをかざる)」「有終の美で終える(ゆうしゅうのびでおえる)」という表現で使われることがあります。

しかし「有終の美で終える」は、「終わる」が重なり、二重表現になるので誤用です。