「行届く(ゆきとどく)」の意味と使い方や例文!「行き届く(いきとどく)」との違いは?(類義語・対義語)

【言葉】
行届く

【読み方】
ゆきとどく

「いきとどく」とも。
【意味】
①あまねく行き渡る。すみずみまで気が付く。万事手落ちなくする。
②ある所に至りつく。

【類義語】
・行き渡る
・染みわたる

「行届く(ゆきとどく)」の使い方

ともこ
掃除が行届いているわね。
健太
シーツはパリッとしわ一つないし、ホテルって良いよね。
ともこ
毎日ここで寝泊まりしたいな。
健太
長期滞在用の格安プランがあるみたいだよ。検討してもいいかもね。

「行届く(ゆきとどく)」の例文

  1. 彼一人の力では隅から隅まで行届く訳にはいかない。
  2. これまで包丁を握ったことのない人ばかりで、行届いた料理はできなかった。
  3. 我邦の病院だってその位な事を知らないではあるまいがつまり注意が行届かないのさ。注意の行届かないのは患者に対して不親切と言わざるを得ない。(村井弦斎 食道楽)
  4. 第一には今のように科学的の観察が行届かなかった。(夏目漱石 文芸と道徳)
  5. 京女のその人は行届いた言葉で今度の礼を畑尾に云つて居た。(与謝野晶子 帰つてから)

「行届く(ゆきとどく)」と「行き届く(いきとどく)」の違いは?

行届く(ゆきとどく)」は、「行き届く(いきとどく)」とも表されます。

行届く(ゆきとどく)」の「行く(ゆく)」は、奈良・平安時代から「行く(いく)」と併存し、平安・鎌倉時代の漢文訓読ではほとんど「行く(ゆく)」が使われ、「行く(いく)」の例はきわめて稀です。

現在では「行く(いく)」も「行く(ゆく)」も、同じように使われます。

行届く(ゆきとどく)」も「行き届く(いきとどく)」も、同じ意味です。