【言葉】
冷めやらぬ
「覚め遣らぬ」「醒め遣らぬ」とも書く。
【読み方】さめやらぬ
【意味】
完全に覚めきっていない。覚めきらず名残の気配がある。
動詞「さ(覚)む」の連用形+動詞「や(遣)る」の未然形+打消しの助動詞「ず」の連体形。
【類義語】・完全に覚めていない
「冷めやらぬ」の使い方
適当に投げたボールがゴールに入るなんて奇跡だよ。
チームのメンバーが、興奮冷めやらぬ様子で喜びを爆発させていたわよ。
僕は奇跡の力で勝ってもうれしくないよ。
次の試合は実力で勝てばいいじゃないの。奇跡の力に負けた相手チームの分もがんばらないとね。
「冷めやらぬ」の例文
- 前座のキツネダンスで盛り上がり、熱気冷めやらぬ会場で試合が始まった。
- 王様の怒り冷めやらぬ翌日、さらに怒りを増すような事態が生じた。
- 階段を降りながら、将軍はまだ冷めやらぬ熱をもって、先方が不在なことや、そのために公爵が立派な知人に会えなかったことを残念がってくり返すのであった。(ドストエフスキー 白痴 上)
- 技師として働く傍ら文学への関心冷めやらず、大学で文学研究を学ぶ決意をした。
- その勝利の余韻が冷めやらぬ十二月十七日、米国は、思いも寄らぬ“暴挙”に出た。(近藤絃一 したたかな敗者たち)
「興奮冷めやらぬ」とは??
「冷めやらぬ」を用いた表現の一つに「興奮冷めやらぬ(こうふんさめやらぬ)」があります。
「興奮冷めやらぬ」とは、興奮した感情がまだ完全に冷めていないさまをいいます。
【例文】
- 円安が加速し、日本のデパートで爆買いしていた外国人観光客が、興奮冷めやらぬ様子で買ったものを見せてくれた。
- コンサート会場にいたオーディエンスが、興奮冷めやらぬ様子で今日の演奏について語っていた。