「さもしい」の意味と使い方や例文!「卑しい」との違いは?(類義語・対義語)

【言葉】
さもしい

【意味】
①品性が下劣なさま。心根が卑しい。意地汚い。
②見苦しい。みすぼらしい。

【類義語】
・下賎
・卑賎

【対義語】
・尊い
・貴い

「さもしい」の使い方

ともこ
健太くん。約束は守ってよ。
健太
約束した時と状況は変わったんだよ。しょうがないよね。
ともこ
約束したことを反故にするとは、健太くんの根性はさもしいわね。
健太
そう言われるとつらいなあ。

「さもしい」の例文

  1. 自分だけよければそれでいいというのはさもしい考えだな。
  2. 信用できるのは金だけだなんてさもしい了見だ。
  3. 君は、損得で動くさもしい根性を捨てるべきだ。
  4. いかにさもしくとも力なくとも人間は人間であることによってのみ尊い。(有島武郎 惜みなく愛は奪う)
  5. 僕にはそれもまたさもしい感じで、ただ軽侮の念を増しただけであった。(太宰治 彼は昔の彼ならず)

「さもしい」と「卑しい」の違いは?

さもしい」に似ている語に「卑しい」があります。

卑しい」とは、
①身分・社会的地位が低い。
②品位に欠けている。
③貧しい。
④飲食物や金銭に対して貪欲である。
⑤つたない。とるに足りない。

という意味です。

さもしい」も「卑しい」も、品性が下劣、みすぼらしいという意味で使います。

しかし「卑しい」は、身分が低い、取るに足りないという意味がある点が違います。