「あえかな」の意味と使い方や例文!「あえかな息」「あえかな文様」とは?(類義語)

【言葉】
あえかな

【意味】
いかにも弱々しいくて儚げなさま。繊細そうなさま。

【類義語】
・か弱い
・美しい
・儚い
・頼りない

「あえかな」の使い方

ともこ
いかにも倒れそうなあえかな方だったのに、何だかたくましくなったわね。
健太
スイミングを始めたんだって。
ともこ
スイミングって全身運動だから体にいいのね。
健太
僕もお腹周りが気になるからスイミングを始めようかな。

「あえかな」の例文

  1. どんな人間でも持っているあえかなノスタルジアのようなものであった。(織田作之助 土曜夫人)
  2. その頃です、僕が囲炉裏の前で、 あえかな夢をみますのは。(中原中也 山羊の歌)
  3. それは、太陽がよわい視力に対するようなもので、 そのあえかな微笑の記憶は、そうして わたしのこころから心そのものさえ奪ってしまったからだ。(ダンテ 神曲 天国篇)
  4. 庭にあえかな一輪の花が咲いている。
  5. 健太くんはあえかな年頃の少年です。

「あえかな息」「あえかな文様」とは?

あえかな」を用いた表現に「あえかな息(あえかないき)」「あえかな文様(あえかなもんよう)」があります。

「あえかな息」とは?

あえかな息」とは、弱々しい息、儚げな息という意味です。

【例文】

  1. 雨に濡れあえかな息をしている子猫を救助した。
  2. 倒れ込んだともこちゃんを見て駄目かと思ったが、あえかな息を感じて生きているのだとほっとした。

「あえかな文様」とは?

あえかな文様」とは、繊細な模様という意味です。

【例文】

  1. その重箱には、あえかな文様が施されていた。
  2. この時代のものの特徴とは異なるあえかな文様なので、これは偽物だと思います。