【言葉】
嘯く
【読み方】
うそぶく
【意味】
①口をつぼめて息を大きく強く出す。また、口笛を吹く。
②鳥や獣が鳴き声を上げる。吼える。
③詩歌を口ずさむ。
④知っているのに知らないふりをする。そらとぼける。
⑤大きなことを言う。えらそうなことを言う。
【類義語】
・大言壮語
・頬被り
・空威張り
「嘯く」の使い方
諦めてはいけないと嘯くだけなら誰にでもできるよね。
そうね。諦めないって意外と難しいのよね。
自分との闘いだよ。
自分の弱さに勝ったら、レベルアップしたかのような喜びや爽快感があるわよね。
「嘯く」の例文
- その件に関しては何も知らないと彼女は嘯いた。
- 健太くんは、ルービックキューブならだれにも負けないと嘯いた。
- そんな約束をした覚えは無いと嘯いたが、証拠の音声がある。
- 大きな犬が時々思い出したよう嘯く。
- 自分を一人坊っちの病気にした世間は危篤なる病人を眼前に控えて嘯いている。（夏目漱石 野分）
「嘯く」と「嘘をつく」の違いは？
「嘯く」に似ている語に「嘘をつく（うそをつく）」があります。
「嘘をつく」とは、真実ではないことをいうという意味です。
「嘯く」は、元々は、口をつぼめて息を大きく強く出すことをいう語でした。そこから、「知っているのに知らないふりをする。そらとぼける。」「大きなことをいう。偉そうなことをいう。」という意味になりました。
「噓をつく」意の「ほらを吹く」に似ていることや、「嘯く」の読みに「うそ」があることから、「嘘をつく」と同じ意味であると勘違いされやすいですが、意味が違います。
逆引き検索
