【言葉】
血気盛ん
【読み方】
けっきさかん
【意味】
活力にあふれるさま。血の気が多く激しやすいこと。
【類義語】
・血がたぎる
・バイタリティがある
「血気盛ん」の使い方
血気盛んそうな若者がたむろしているから気を付けてね。
腕に自信がありそうな人ばかりだね。
目を合わせないように通り過ぎましょう。
もっと人通りの少ないところでたむろしてくれないかな。
「血気盛ん」の例文
- 彼の知っている血気盛んで徒に勇猛な軍人とは些か趣が異なっている。(恩田陸 ライオンハート)
- 今度は前よりも年をとって、血気盛んな男であった。(ディケンズ クリスマス・カロル)
- いずれも、おじいさんおばあさんと赤んぼうであり、老人たちと身近な動物達のメルヘンである。血気盛んな壮年男女は殆ど姿を見せていない。(向田邦子 父の詫び状)
- 戦争に駆り出され、この村に血気盛んな若者はいなかった。
- 今は落ち着いたが、あの頃は血気盛んで、とにかくこの村から出て広い世界に飛び出したかった。
悪い意味?「血の気が多い」との違いは?
「血気盛ん」の「血気」は、
①血液と気力。生命を維持する体の力。
②激しやすい意気。血の気。客気。
という意味です。
なので「血気盛ん」は、活力にあふれるさまという良い意味、血の気が多く激しやすいという悪い意味の両方で使われます。
「血気盛ん」と「血の気が多い(ちのけがおおい)」の違いは?
「血気盛ん」に似ている語に「血の気が多い(ちのけがおおい)」があります。
「血の気が多い」の「血の気」とは、
①血の通っている肌の色つや。血色。
②感情の高まるままに行動する盛んな意気。血気。
③元気。生き生きとした気力。
という意味です。
「血の気が多い」は、気力にあふれるさまや感情の高まるままに行動するさまをいいます。
「血気盛ん」も「血の気が多い」も、元気なさまや冷静な判断ができずかっとなりやすいさまをいいます。