【言葉】
手向かう
【読み方】
てむかう
【意味】
上位または強い者に、腕力・武力を用いた攻撃を仕掛ける。抵抗する。
【類義語】
・楯突く
・抗う
【対義語】
・おもねる
・従う
「手向かう」の使い方
健太くんの後輩は従順ね。
手向かったらただじゃおかないっておどしてあるからね。
怖い先輩ね。
ビシッと言っておかないと、後輩が調子に乗ると部が崩壊するからね。
「手向かう」の例文
- それにしても、彼は腕力で親たちに手向かうつもりなのであろうか。(江戸川乱歩 孤島の鬼)
- 万一、手向かいするなら、討ち取ってもくるしくないとまで言ってある。(島崎藤村 夜明け前)
- 抜身の刀を握ってはいるが、手向かうふうはない。(浅田次郎 壬生義士伝 上)
- 町の権力者である彼に手向かうような人はいない。
- まさか部下が私に手向かうとは思いもよらなかった。
「手向かう」と「歯向かう」の違いは?
「手向かう」に似ている表現に「歯向かう(はむかう)」があります。
「歯向かう」とは、
①噛みつこうとして歯をむき出して向かっていく。また、刃物を持って向かっていく。はむく。
②目上や強い者に従わず、敵意を向ける。口答えする。
という意味です。
「手向かう」も「歯向かう」は、目上の人や力のある人に逆らうことをいいます。
しかし「手向かう」は、腕力・武力で攻撃することをいいます。
対して「歯向かう」は、言葉や態度で反抗することをいいます。