「窺う」の意味と使い方や例文!「伺う」との違いは?(類義語)

【言葉】
窺う

【読み方】
うかがう

【意味】
[他五]
①のぞいて様子を見る。そっと様子を探る。
②ひそかに付け入るすきをねらう。時機の到来を待ち受ける。
③見て察知する。
④手掛かりを求めて調べる。
⑤一応心得ておく。

【類義語】
・つけねらう

「窺う」の使い方

健太
テストの問題が一問も分からず、頭が真っ白になってしまったんだ。
ともこ
それでどうしたの?
健太
まわりをったんだけど、みんな鉛筆をカリカリと動かしていたんだ。だから僕も鉛筆を動かしてみたら、なんだか答えが分かるような気がしてきたんだ。
ともこ
手を動かすと頭が動くことってあるわよね。

「窺う」の例文

  1. 周囲をいながら歩く健太くんはとてもあやしい。
  2. 何処かの暗い隅に隠れて、何者かが私の様子をっているのかも知れない。(谷崎潤一郎 秘密)
  3. 秀才の奥さんはチラリと阿Qの顔を見て彼が感動したかどうかをった。(魯迅 阿Q正伝)
  4. 父親がどこかに身をひそめ、侵入の機会をっていないとは限らないのだ。(安部公房 飛ぶ男)
  5. インターホンが鳴ったが居留守を使い、カーテンのすき間からそっと様子をった。

「窺う」と「伺う」の違いは?

窺う」と同じ読み方の語に「伺う」があります。

伺う」は
[他五]
①(神仏または目上に対して)託宣または指図などをいただきたいと申し出る。
②「聞く」「尋ねる」「問う」の謙譲語。お尋ねする。また、目上の人の話などを聞く。拝聴する。
③(自動詞として)「訪問する」の謙譲語。参上する。
④(自動詞として、「御機嫌をー・う」の意から)大勢の人の相手をしてお話しする。

という意味です。

伺う」は、「窺う」と同語源です。

伺う」は、目上の人の様子をうかがいみる意から、その動作の相手を敬う謙譲語として使われます。

対して「窺う」は、様子をそっと探ること、時機の到来を待つことをいいます。

窺う」は常用漢字ではないので、新聞などでは平仮名表記されます。