「情け深い」の意味と使い方や例文!「情に厚い」との違いは?(類義語・対義語)

【言葉】
情け深い

【読み方】
なさけぶかい

【意味】
あわれみぶかい。思いやりがある。深い情がある。また、風流心がある。

【類義語】
・慈悲深い
・温かい

【対義語】
・残虐
・薄情
・冷淡
・残酷
・冷たい

「情け深い」の使い方

健太
彼は自分にも人にも厳しいよね。
ともこ
情け深いところもあるのよ。
健太
確かに、努力する人間には思いやりを見せてくれるよね。
ともこ
厳しくても、ああいう人が一番信用できるわ。

「情け深い」の例文

  1. ともこちゃんは、人に対して情け深い
  2. ある情け深い人がいて、私を逃がそうという気になってくれました。(スタンダール カストロの尼)
  3. たしかに、このふたりの行いはなんの私心もない情け深いものだった。(メルヴィル 白鯨 下)
  4. 勇気といふものが一かけらも残つてゐないのか?王子太陽がバタの皿に口附けするのを見た事があるか、おお、情け深い太陽!その太陽の情にほだされてでれでれに溶けてしまつたバタを?(シェイクスピア ヘンリー四世)
  5. 苦しんでいる人に優しくする情け深い態度を示す。

「情け深い」と「情に厚い」の違いは?

情け深い」に似ている語に「情に厚い(じょうにあつい)」があります。

情に厚い」とは、相手を思いやる心があるという意味です。

情け深い」も「情に厚い」も、人を思いやる心が深いさまをいい、ほぼ同じ意味です。

しかし「情け深い」に、風流心があるという意味がある点が違います。