「慰める」の意味と使い方や例文!「励ます」との違いは?(類義語)

【言葉】
慰める

【読み方】
なぐさめる

【意味】
①不満な心をしずめ満足させる。心を楽しませる。
②相手の悲しみや苦しみをなだめる。

【類義語】
・いたわる

「慰める」の使い方

ともこ
健太くん。慰めの言葉も思いつかないわ。
健太
いいよ。どうせ自業自得だから。
ともこ
確かに、受験に失敗したのは健太くんが勉強しなかったせいよね。
健太
傷口に塩を塗るようなことを言わないでよ。

「慰める」の例文

  1. それから今度は有本が何かもにやもにや云っておれを慰めるやうにした。(宮沢賢治 あけがた)
  2. 高巳と光稀は何も慰める声をかけず、その襲われた無関心さが心地良く。(有川浩 空の中)
  3. 妻は石に同情しながら慰めるわけにも行かない変な気持でいるらしかった。(志賀直哉 小僧の神様・城の崎にて)
  4. 言葉は人を慰めることも傷つけることもできる。
  5. この祭りは、先祖の霊を慰めるために行われています。

「慰める」と「励ます」の違いは?

慰める」に似ている語に「励ます(はげます)」があります。

励ます」とは、
①相手の心が奮い立つよう力づける。
②はげしくする。強める。

という意味です。

慰める」も「励ます」も、落ち込んでいる人に対して使う語です。

しかし「励ます」は、落ち込んでいる人を力づけることをいいます。

対して「慰める」は、「不満をしずめる。悲しみや苦しみをなだめる。」ことをいい、「励ます」のような力づけるという意味はありません。

慰める」は、悲しみや苦しみを共有して寄り添うこと、「励ます」は、力づけることをいいます。