「物静か」の意味と使い方や例文!「静か」との違いは?(類義語・対義語)

【言葉】
物静か

【読み方】
ものしずか

【意味】
①何となく静かなさま。
②言語・動作などの落ち着いていて穏やかなさま。

【類義語】
・穏やか
・落ち着いた

【対義語】
・騒々しい
・落ち着きがない
・うるさい
・喧しい

「物静か」の使い方

ともこ
今回のメンバーは物静かな人ばかりね。
健太
そうだね。ここは僕がムードメーカーとなって盛り上げるしかないか。
ともこ
滑って落ち込んで、健太くんも物静かの一員になりかねないわよ。
健太
静かにしていようかな。

「物静か」の例文

  1. ともこちゃんは物静かで、穏やかな立ち居振る舞いだ。
  2. それは木の葉に触れているのと同じように物静かで、しっとりしている。(谷崎潤一郎 陰翳礼讃)
  3. この物静かな男が、いったん護衛に入れば、敏捷な武人に変わるのだ。(上橋菜穂子 獣の奏者 I 闘蛇編)
  4. 物静かで大人しい人ほど、心の内に狂気を抱えていたりする。
  5. 健太くんは物静かというか無口だ。

「物静か」と「静か」の違いは?

物静か」に似ている語に「静か(しずか)」があります。

静か」とは、
①動かないさま。
②おちついているさま。あわてないさま。
③さわがしくないさま。うるさい音のないさま。
④動作のはげしくないさま。おだやかなさま。

という意味です。

物静か」も「静か」も、さわがしくないさまをいいます。

しかし「物静か」は、「静か」に、形容詞や形容動詞の語幹に付く接頭語「」がついた語です。

」は、
①なんとなくそのような状態である。
②いかにもそうである。

という意味で、「物静か」では①の意味で使われます。