「委ねる」の意味と使い方や例文!「任せる」との違いは?(類義語)

【言葉】
委ねる

【読み方】
ゆだねる

【意味】
①処置などを人にまかせる。また、すべてをまかせる。
②すべてをささげる。

【類義語】
・任せる

「委ねる」の使い方

健太
その場の流れに身を委ねていたら大変なことになったよ。
ともこ
委ねることで良い展開が待っていることはほとんどないわよ。
健太
自分の頭を使わないとだめだね。
ともこ
そうよ。考えることをやめたら、そこで終わりよ。

「委ねる」の例文

  1. この人の手に偶然の出来事がいつおれの性命を委ねてしまうか知れない。(森鴎外 諸国物語 上)
  2. 可能性の選択は世界を構成する個々人にある程度委ねられているはずだ。(村上春樹 世界の終りとハードボイルド ワンダーランド 1)
  3. 先生が己に身を委ねる契約を書いた、 あの筆までがまだここにある。(ゲーテ ファウスト 下)
  4. 優秀なともこちゃんに指揮権を委ねる
  5. その学校は、生徒に学校運営を大きく委ねる自治を認めている。

「委ねる」と「任せる」の違いは?

委ねる」に似ている語に「任せる(まかせる)」があります。

任せる」は、「委せる」とも書き、
①仕事などを他にゆだね、その自由にさせる。
②相手の好きなようにさせる。
③そのままにしておく。ほうっておく。
④(「…にまかせて」の形で)自然の勢いのままにする。
⑤従う。

という意味です。

委ねる」も「任せる」も、仕事の処置などを、他の人の思いのままにさせることをいいます。

しかし「委ねる」は、「任せる」よりも、相手にすべてを託しすという意味合いが強いです。

また「任せる」は、そのものの勢いのままにするという意味でも使われます。