【言葉】
末恐ろしい
【読み方】
すえおそろしい
【意味】
将来どうなることか恐ろしい。行く末が思いやられ不安である。
【類義語】
・薄気味悪い
・不気味
・素質がある
「末恐ろしい」の使い方
健太くんが6歳の頃は、悪さばかりしていて末恐ろしい子って言われていたわよね。
どんな犯罪者になるのかって心配されていたよね。
それがこんなに落ち着いてしまったんだから驚きよね。
一生分の悪さをし尽くしたからね。
「末恐ろしい」の例文
- 彼が今後、どうなっていくのか末恐ろしい。
- 弱冠三歳でこの演奏とは、末恐ろしいな。
- 10代とは思えない落ち着きで、今注目の末恐ろしいタレントだ。
- アイススケートで4回転ジャンプを決める彼女は、末恐ろしい10歳児だ。
- 「ほんまに末恐ろしい子やで」 恵子はひとり悪者にされているらしい。(灰谷健次郎 兎の眼)
「末恐ろしい」と「恐ろしい」の違いは?
「末恐ろしい」に似ている語に「恐ろしい」があります。
「恐ろしい」とは、
[形][文]おそろ・し[シク]
①(対象が自分に危害を及ぼしそうで、また無気味で)こわい。
②おどろくべきである。
㋐たいしたものである。えらい。
㋑とんでもない。ひどい。
㋒予見できない。不思議である。
③(多く「ー・く」の形で副詞的に)物事の程度がはなはだしい。
という意味です。
「末恐ろしい」も「恐ろしい」も、こわい、恐ろしいという意味があります。
しかし「末恐ろしい」の「末」は、「今からのち。行く末。将来。」という意味で、将来に対する不安、または期待を言う点が違います。