【言葉】
語るに落ちる
【読み方】
かたるにおちる
【意味】
話しているうちに、うっかり本当のことを言ってしまう。
【語源・由来】
ことわざ「問うに落ちず語るに落ちる」から。
【類義語】
・口走る
・口が滑る
・口を衝いて
「語るに落ちる」の使い方
ともこちゃん。何か隠していない?
何も隠していないわ。このあとサプライズパーティーをするからその準備で忙しいのよ。あっ。秘密だった。
語るに落ちるとはこのことだね。僕のためのサプライズパーティーだったのかな?
そうなの・・・。もうサプライズにならないわね。
「語るに落ちる」の例文
- 我々は妙に問うに落ちず、語るに落ちるものである。我々の魂はおのずから作品に露るることを免れない。(芥川龍之介 或阿呆の一生・侏儒の言葉)
- 宍戸早雲の「うぬの幻妖の術を封じる手はある」という言葉は、語るに落ちるであった。すなわち、早雲の方に、意外の秘技があることを、こちらに、その言葉が教えてくれたのである。(柴田錬三郎 決闘者 宮本武蔵 中)
- 語るに落ちるで、容疑者は雑談中に、犯行に及んだものにしかわからなようなことを漏らした。
- 興味のないふりをしていたら、健太くんは自分から吐いたよ。語るに落ちるだね。
- 語るに落ちるということがよくあるので無口を貫く。
誤用に注意!
「語るに落ちる」は、うっかり本当のことを言ってしまうという意味です。
しかし、「語る価値がない」「つまらない」という間違った使い方をされることが多いです。
「語るに落ちる」とは、ことわざ「問うに落ちず語るに落ちる」から生じた語で、「落ちる」は、警察用語の「半落ち」にあるように、問い詰められて白状するという意味です。
話の内容がつまらない、価値がないという意味はないので注意しましょう。