【言葉】
おののく
【意味】
恐れや不安のために、からだが震える。
【類義語】
・わななく
「おののく」の使い方
健太くん。お化けが怖くて震えているの?
違うよ。寒さに震えているんだよ。
恐怖におののくの間違いでしょう?
お化けはこわくないよ。怒ったともこちゃんの方が怖いからね。
「おののく」の例文
- 恐怖におののいて叫び声もあげられなかったのだろう。(A.Cドイル ホームズの回想)
- いつ奴らがここに踏み込んでくるかと不安になり、ぼくは家の中に隠れて、何日もの間おののきふるえて暮らしていた。
- 大きな余震の揺れが来るたびに、不安におののく一夜を明かした。
- だがもう、体は震えおののき、この決定的なときに気も遠くなりそうだ。ユゴー ノートルダム ド・パリ 下)
- 来た当座、針を動かしている彼は時々巡査の影を見て怕れおののいていた。(徳田秋声 あらくれ)
「おののく」と「わななく」の違いは?
「おののく」に似ている語に「わななく」があります。
「わななく」とは、
①恐怖・緊張・寒さなどのためにからだがふるえる。
②声や楽器の音などがふるえる。
③ちぢれる。そそける。
④動揺する。ざわざわと動く。
という意味です。
「おののく」も「わななく」も、恐怖のために体が震えることをいいます。
しかし「わななく」は、恐怖だけでなく、怒りや興奮、寒さなどが原因となる場合にも使われます。