【言葉】
愛くるしい
【読み方】
あいくるしい
【意味】
幼児などの顔や仕草が、大層かわいらしい。
【類義語】
・いとおしい
・いとしい
・愛らしい
「愛くるしい」の使い方
このわんちゃんは、ずっと愛くるしいままでいてくれたらいいのにね。
成長したらしたで、きっとかわいいわよ。
子犬のままの方が愛くるしいじゃないか。
成長しても愛くるしいわよ。
「愛くるしい」の例文
- フィリエルよりわずかに背が低く、手なども愛くるしいばかりに小さい。(荻原規子 西の善き魔女1 セラフィールドの少女)
- 二匹三匹の愛くるしい小猫が、そちこちに姿を見せる間が何箇月かあった。(柳田国男 どら猫観察記)
- が、あの愛くるしい少女だけはどうしたのか今度は顔を出さない。(芥川龍之介 少年)
- 愛くるしいあの子がいないと、家の中は陰鬱になる。
- その子は西洋人形のような愛くるしい姿をしていた。
「愛くるしい」と「可愛い」「可愛らしい」との違いは?
「愛くるしい」に似ている語に「可愛い(かわいい)」「可愛らしい(かわいらしい)」があります。
「愛くるしい」と「可愛い」の違いは?
「可愛い」とは、
①いたわしい。ふびんだ。かわいそうだ。
②愛すべきである。深い愛情を感じる。
③小さくて美しい。
という意味です。
「愛くるしい」も「可愛い」も、非常にかわいらしいことをいい、ほぼ同じ意味です。
しかし「可愛い」には、「いたわしい。かわいそうだ。」という意味がある点が「愛くるしい」と違います。
「愛くるしい」と「可愛らしい」の違いは?
「可愛らしい」は、
①かわいく見える。愛らしい。
②小さくて愛らしい。小さくほほえましい。
という意味です。
「愛くるしい」も「可愛らしい」も、かわいいことをいいます。
しかし「愛くるしい」は、顔や仕草が大層かわいらしいことをいいます。
対して「可愛らしい」は、純粋で無邪気な雰囲気に心が引かれるさまをいいます。