「罵る」の意味と使い方や例文！「蔑む」「貶す」との違いは？（類義語・対義語）

【言葉】
罵る

【読み方】
ののしる

【意味】
①ひどい言葉で悪口を言う。声高に非難する。罵倒する。
②わめき立てる。大声で言い騒ぐ。
③声高く鳴く。やかましく音を立てる。
④盛んにうわさされる。評判になる。
⑤権勢が盛んである。はぶりがよい。

【類義語】
・野次
・罵声
・暴言
・中傷

【対義語】
・誉める
・褒める

「罵る」の使い方

健太くんは。馬鹿なの？大馬鹿者なの？

そんなに罵らないでよ。

罵りたくなるわよ。コンサートに行くのに、何でチケットを予約していないの？

予約したと思ったんだよ。でも、現実は予約していなかったんだよね。

「罵る」の例文

1. いくら言ってくれても言い足りないくらいだ。わしはすべての人が口を揃えて罵っても当然なことをしてしまったのだ。（シェイクスピア 冬の物語）
2. 怒鳴り声はぼくへむけられてまるで自分が罵られているようにも思えた。（乙一 ZOO）
3. ともこちゃんに偽善者だと罵られた。
4. その顔は真っ赤で、口を極めて相手を罵っている様子が遠目にも窺えた。（恩田陸 ドミノ）
5. 一旦敵となったものに対しては、口を極めて罵る。

「罵る」と「蔑む」「貶す」との違いは？

「罵る」に似ている語に「蔑む（さげすむ）」「貶す（けなす）」があります。

「罵る」と「蔑む」の違いは？

「蔑む」は、「他人を、自分より能力・人格の劣るもの、価値の低いものとみなす。見下げる。見くだす。」という意味です。

「罵る」も「蔑む」も、価値の低いものとみなすという意味があります。

しかし「罵る」は、価値の低いものとみなし、悪口を言ったり批判することをいいます。

「罵る」と「貶す」の違いは？

「貶す」は、「ことさらに悪い点を取り上げて非難する。くさす。」という意味です。

「罵る」も「貶す」も、非難することをいいます。

しかし「罵る」は、ひどい言葉や大声で非難することをいいます。

対して「貶す」は、悪い点を取り上げて非難することをいいます。