【言葉】
あからさま
【意味】
①包み隠さず、明らかなさま。また、露骨なさま。
②物事が急に起こるさま。にわかなさま。
③一時的なさま。ほんのちょっと。
④(「あからさまにも」の形で、あとに打消しの語を伴って)かりそめにも。まったく。
【類義語】
・あらわ
・露骨
・むきだし
【対義語】
・暗に
・ぼんやり
・なんとなく
・そこはかとなく
「あからさま」の使い方
先生は、巨人が負けるとあからさまに機嫌が悪くなるんだ。
迷惑な話ね。
阪神ファンの僕としては巨人に勝たれると困るし、巨人に負けられても困るんだ。
厄介な問題ね。
「あからさま」の例文
- タバコを吸っていると、あからさまに嫌な顔をしたり、咳き込んで見せる人が増えた。
- 隣国がミサイルを撃ち、あからさまな挑発行為をしてくる。
- コロナが蔓延してから、アジア人への差別があからさまになった。
- 彼は上司にあからさまなごますりをするのだが、プライドというものは無いのだろうか。
- その選手は、相手チームの選手の足首を引っかけて転ばせるというあからさまなファウルをした。
「あからさま」と「露骨」「明らか」との違いは?
「あからさま」に似ている語に「露骨(ろこつ)」「明らか(あきらか)」があります。
「あからさま」と「露骨」の違いは?
「露骨」とは、感情などを隠さずに、ありのまま外に表すことをいいます。
「あからさま」も「露骨」も、ものごとがすっかり表に出ているさまをいう点が同じです。
「あからさま」と「明らか」の違いは?
「明らか」とは、
①光が満ちて、明るく物を照らしているさま。曇りなく明るいさま。
②はっきりとしていて疑う余地のないさま。明白なさま。
③道理に通じているさま。賢明である。
④心が晴れやかなさま。ほがらかである。
という意味です。
「あからさま」も「明らか」も、明白なさまをいいます。
しかし「あからさま」は、包み隠さず、露骨なことをいいます。
対して「明らか」は、はっきりしていて疑いの余地がないさまをいいます。