【言葉】
憎まれ口を叩く
【読み方】
にくまれぐちをたたく
【意味】
ひとににくまれるようなことばをいう。にくにくしい物言いをする。
【類義語】
・罵詈雑言を浴びせる
・悪態をつく
「憎まれ口を叩く」の使い方
健太くん。日本一周の旅の途中で怪我をしたんでしょう?
崖の下に自転車ごと落ちてしまったんだ。近くのおばあちゃんが助けてくれたんだ。
親切なおばあちゃんね。
口が汚くて憎まれ口を叩くんだけど、面倒臭いといいながらも丁寧に手当てをしてくれたんだよ。
「憎まれ口を叩く」の例文
- 弱音を吐くならまだかわいいものを、憎まれ口を叩くからかわいくない。
- 普段は顔を合わせるたびに憎まれ口を叩くが、本当はとても気にかけている。
- 心配していたが、憎まれ口を叩く元気があるならもう大丈夫だ。
- 彼女は「君は殺しても死なないタイプだ」と憎まれ口を叩いてきた。
- 健太くんは憎まれ口を叩きながらも、誰よりも人の痛みが分かる人でした。
「憎まれ口を叩く」と「憎まれ口をきく」の違いは?
「憎まれ口を叩く」に似ている表現に、「憎まれ口をきく」があります。
「憎まれ口をきく」は、「憎まれ口を利く」と書きます。
「憎まれ口を叩く」も「憎まれ口を利く」も、人に憎まれるような言葉をいう意です。
「憎まれ口を叩く」の「叩く」は、「さかんに、またいろいろに言う。」という意味です。
「憎まれ口を利く」の「利く」は、「言葉を発する。物を言う。」という意味です。
「叩く」と「利く」の意味の違いから、「憎まれ口を叩く」の方が、さかんに人に憎まれるような言葉をいうニュアンスです。