【言葉】
浅ましい
【読み方】
あさましい
【意味】
①姿・形などがみじめで見るに堪えないさま。
②品性・態度に欲が表れていて卑しいさま。さもしい。下品だ。
③考えが浅く、愚かなさま。
【語源・由来】
動詞「あさむ」の形容詞形。元は善悪に関わらず意外さに驚きあきれる意で用いたが、現在は否定的な意味でのみ用いる。
【類義語】
・下品
・さもしい
「浅ましい」の使い方
強い者に跪くなんて浅ましいわ。
この世界を変えるには偉くなるしかないんだ。偉くなるためなら浅ましいと言われようがなんだってするんだ。
そんな崇高な目標があったのね。
偉くなって、この国を良いものにしたいんだ。
「浅ましい」の例文
- ドアに耳をあてて盗み聞きする、こんな浅ましい行動を自分がとるとは、今の今まで考えたこともなかった。
- 揉めるとみるやだんまりを決め込むとは、卑怯で浅ましい男だ。
- 他人を羨むのは浅ましいことだ。
- 地位が高い人に取り入ろうとする姿は浅ましく思える。
- 健太くんは、ご飯は常に人におごってもらうという考えの浅ましい人だ。
「浅ましい」と「卑しい」「さもしい」との違いは?
「浅ましい」に似ている語に「卑しい(いやしい)」「さもしい」があります。
「浅ましい」と「卑しい」の違いは?
「卑しい」は、
①地位・身分が低い。
②貧しくてみすぼらしい。
③品が悪い。慎みが無くて下品だ。
④食べ物などに対して欲望がむき出しである。意地汚い。貪欲だ。
という意味です。
「浅ましい」も「卑しい」も、慎みが無くて下品という意味で使われます。
しかし「浅ましい」は、外面的な動作ではなく、人間の根本的な性格の卑しさをいう点が違います。
「浅ましい」と「さもしい」の違いは?
「さもしい」は、「品性・態度に欲が表れ、卑しいさま。あさましい。いじきたない。」という意味です。
「浅ましい」も「さもしい」も、品性が卑しいさまをいい、ほぼ同じ意味です。