「あずかり知らぬ」の意味と使い方や例文!「預かり知らぬ」は誤用?(類義語)

【言葉】
あずかり知らぬ

「与り知らぬ」と書く。
【読み方】
あずかりしらぬ

【意味】
関りを持たない。関知しない。

【類義語】
・関与しない
・関知しない

【対義語】
・与り知る

「あずかり知らぬ」の使い方

健太
親がお金持ちだと、子の学歴が高くなるんだって。
ともこ
子のあずかり知らぬところで、親の所得や学歴の影響を受けるなんて残酷な話よね。
健太
富は富を生む。貧困は貧困を生む。負の連鎖は止まらない。
ともこ
お金持ちは失敗してもやり直しがきくけど、貧乏だと失敗できないわよね。政府には、貧富の差を埋める政策を打ち出してほしいわね。

「あずかり知らぬ」の例文

  1. 担当じゃないので、この事件についてはあずかり知らぬ
  2. 自分のあずかり知らぬところでこんなやり取りが交わされているなんてたまったものではない。
  3. この縁談には彼女のあずかり知らぬ財産目あての理由があった。(モーパッサン・ギ・ド 初雪)
  4. 彼は何かあなたに悪いことをしたかも知れない、それはわたしのあずかり知らぬところです。(ルソー 告白 下)
  5. 三人とも世界中の海を渡って歩いている様子で、話題が私のあずかり知らぬことだけに興味がもて、私はもっぱら一番近くに坐った三人の客の会話に耳を傾けていました。(石原慎太郎 生還)

「預かり知らぬ」は誤用?

あずかり知らぬ」は、「与り知らぬ」と書きます。

インターネット上で「預かり知らぬ」という漢字表記を見ることがありますが、「あずかり知らぬ」は、「与り知る」の否定形なので、「預かり知らぬ」は誤用です。