「得てして」の意味と使い方や例文!「得てして妙」は間違い?(類義語)

【言葉】
得てして

【読み方】
えてして

【意味】
ややもすると。得て。

【類義語】
・ややもすれば
・往々にして
・とかく

「得てして」の使い方

健太
出世すると得てして傲慢になりやすいよね。
ともこ
自分は出世しても謙虚でありたいわ。
健太
周りが勝手に気を遣うから、それが当たり前になって、いつの間にか傲慢になってしまうのかもしれないよ。
ともこ
苦労していた頃の自分の写真を飾って謙虚さを忘れないようにするわ。

「得てして」の例文

  1. 草や木の名などは得てして老人がよく知っているものである。(鮎川哲也 りら荘事件)
  2. したいと心では思っても、 それを得てして口には出さずにしまう口数少ない性格、 ただそれだけのことですか?バーガンディ公爵、 お嬢様に何とおっしゃいますか?(シェイクスピア リア王)
  3. 調子に乗ると得てして失敗するものである。
  4. 自信のある人は得てしてまわりがみえなくなりがちだ。
  5. 張り切り過ぎると得てして成功から遠ざかる。

「得てして妙」は間違い?

得てして」を用いた表現の一つに「得てして妙(えてしてみょう)」があります。

得てして妙」とは、ともすると、ややもすれば奇妙なさまという意味です。

あまり聞かない表現であるため、実にうまく言い当てているさまをいう「言い得て妙(いいえてみょう)」と混同した間違いではないかと思いがちですが、「得てして妙」は正しい使い方です。