「触れ合う」の意味と使い方や例文!「自然と触れ合う」は誤用?(類義語)

【言葉】
触れ合う

【読み方】
ふれあう

【意味】
①互いに相手に触れる。
②親しく交わる。心を通わせる。

【類義語】
・接する
・タッチ

「触れ合う」の使い方

ともこ
また先生に怒られていたの?
健太
そうなんだ。つらいけど、先生に怒られる度に先生の心と深いところで触れ合った気になるよ。
ともこ
怒るのは、先生の愛情だからね。
健太
そうなんだ。愛がなければ無視すればいいことだからね。ありがたいことだよ。

「触れ合う」の例文

  1. 眼と眼とが触れ合ったが、しかし、陽子の眼は何一つ語っていなかった。(織田作之助 土曜夫人)
  2. 隣室で皿や肉刀の触れ合う音がしていたが、この時境の扉が開いた。(森茉莉 甘い蜜の部屋)
  3. ファンの方と触れ合う時間を大事にする。
  4. 様々な人と触れ合う中で自分自身を見つめなおしていく。
  5. 子供たちが文化芸術と触れ合う機会を増やす。

「自然と触れ合う」は誤用?

触れ合う」を用いた「自然と触れ合う(しぜんとふれあう)」という表現を見かけることがあります。

自然と触れ合う」とは、自然に触れるという意味で使われます。

しかし「触れ合う」には、「合う」という語があることから、本来「触れ合う」は、お互いに触れることをいいます。

なので「自然と触れ合う」という表現に違和感を感じる人が多いです。

動物園に「小動物との触れ合いコーナー」があり、心がある「動物と触れ合う」はまだ相互性があるように思えますが、「自然と触れ合う」は、心を通わせることがないことから、「自然に触れる」が正しい表現と考えられます。

しかし辞書によっては、「名画と触れ合う」のように、「触れ合う」には、直接会ったり見たりして親しむという意味があると記載されているものがあります。

なので、「自然と触れ合う」という表現は問題がないともいえます。