「去ね」の意味と使い方や例文!どこの方言?(類義語)

【言葉】
去ね

【読み方】
いね

【意味】
帰れ。去れ。

【類義語】
・帰れ

「去ね」の使い方

健太
回覧板を持っていっただけなのに「去ね」って言われたんだ。
ともこ
最近、不審者が多いから警戒ムードなのよね。
健太
治安が悪いと心が荒むね。
ともこ
治安が良い町になると良いわね。

「去ね」の例文

  1. 笑うてやらっしゃりませ。いけ年を仕って、貴女が、去ね、とおっしゃったを止せば可いことでござります。(泉鏡花 草迷宮)
  2. 「菊枝も帰ってきよったようじゃし、とばっちりを受けんうちに、二人して去ねや」 濡れた髪を拭きながら、菊枝が立っていた。(浅田次郎 月のしずく)
  3. 肌着を手で掻き寄せつつ、おだいが、 「先生ったら、いつも、早えんだからよう」 うらめしげに、つぶやくのへ、 「早く去ね」 中西は、立ちあがって稽古着をつけた。(池波正太郎 雲ながれゆく)
  4. 犬でも追い払うかのように「さっさと去ね」と追い払われた。
  5. 去ね」と怒鳴られたが、手ぶらで帰るわけにいかない僕は梃子でも動かなかった。

どこの方言?

去ね」は、「去る。いなくなる。死ぬ。」の意の古語「去ぬ」の活用形です。

現代でも「去ね」は、「帰れ。去れ。」の意で、関西で用いられる表現です。