「いたたまれない」の意味と使い方や例文!「悲しい」との違いは?(類義語)

【言葉】
いたたまれない

【意味】
それ以上その場所にとどまっていられない。それ以上がまんできない。

【類義語】
・いたたまらない
・やるせない
・居心地が悪い
・身の置き場がない

「いたたまれない」の使い方

健太
鳥インフルエンザが発生して、動物園の鳥は全殺処分だって。
ともこ
いたたまれない気持ちになるわね。
健太
殺処分ではなく治療することができるようになったら良いのに。
ともこ
感染症との闘いに終わりはないわね。

「いたたまれない」の例文

  1. 心配の場において私がいたたまれない理由はそれだけではありません。(酒井順子 たのしい・わるくち)
  2. その目的があの立場にいたたまれないようにすることなのはたしかだ。はたしてうまくいくかどうか?(エクトール マロ 家なき娘 下)
  3. 彼らの足の裏は焼きつくような甲板の熱にいたたまれなかったからである。(ヴェルヌ 海底二万リーグ 上)
  4. 自分のせいで健太くんたちが喧嘩を始めいたたまれなくなる。
  5. 静かな電車の中で赤ん坊に泣かれたのでは、親としてはいたたまれない

「いたたまれない」と「悲しい」の違いは?

いたたまれない」に似ている語に「悲しい(かなしい)」があります。

悲しい」とは、
①心が痛んで泣けてくるような気持ちである。嘆いても嘆ききれぬ気持ちだ。
②人に①のような気持ちを起こさせる物事のさま。
③(愛しい)
㋐心に染みていとしい。かわいくてならない。
㋑心に染みておもしろい。強く心を引かれる。
㋒すばらしい。みごとである。

㋐しゃくにさわるさま。悔しい。
㋑我慢できないほど恐ろしい。つらい。
㋒ひどく貧しい。

という意味です。

いたたまれない」も「悲しい」も、気持ちをいう言葉です。

しかし「いたたまれない」は、それ以上がまんできないことをいいます。

対して「悲しい」は、心が痛んで泣けてくる気持ちをいいます。