【言葉】
いざ知らず
【読み方』
いざしらず
【意味】
…についてはどうか知らないが。…はともかく。
【類義語】
・…はさておき
・…は別として
「いざ知らず」の使い方
昔ならいざ知らず、防犯カメラがたくさん設置されている今、行方不明になることなんてあるのかな。
それがあるのよ。行方不明者だけじゃなく、逃亡中の犯人で見つかっていない人が意外と多いのよ。
隣の家の人が犯罪者かもしれないの?
怖いわよね。
「いざ知らず」の例文
- 人はいざ知らず私には納得できない。
- 10代の若者ならいざ知らず、分別盛りのあなたがこんな不始末をしでかすとは。
- つかの間の仕事ならいざ知らず、長いこと持ちこたえられるわけはない。(ドストエフスキー カラマーゾフの兄弟)
- 戦や尋常の立ち合いならばいざ知らず、わしは欺し討ちも数々し申した。(浅田次郎 壬生義士伝 下)
- ほかの者ならいざ知らず、あの男ならやって来るはずだとね。(ドストエフスキー 罪と罰)
「いざ知らず」と「つゆ知らず」「まだしも」との違いは?
「いざ知らず」に似ている語に「つゆ知らず(つゆしらず)」「まだしも」があります。
「いざ知らず」と「つゆ知らず」の違いは?
「つゆ知らず」とは、「まったく知らないで。全然知らずに。」という意味です。
「いざ知らず」も「つゆ知らず」も、知らないことをいいます。
しかし「いざ知らず」は、「…についてはどうか知らないが。…はともかく。」という意味で使います。
対して「つゆ知らず」は、まったく知らないことをいいます。
「いざ知らず」と「まだしも」の違いは?
「まだしも」とは、よくもないがそれでもという意味です。
「いざ知らず」とは、「…についてはどうか知らないが。…はともかく。」という意味です。
なので「まだしも」とは意味が違います。