「いざ知らず」の意味と使い方や例文!「つゆ知らず」「まだしも」との違いは?(類義語)

【言葉】
いざ知らず

【読み方』
いざしらず

【意味】
…についてはどうか知らないが。…はともかく。

【類義語】
・…はさておき
・…は別として

「いざ知らず」の使い方

健太
昔ならいざ知らず、防犯カメラがたくさん設置されている今、行方不明になることなんてあるのかな。
ともこ
それがあるのよ。行方不明者だけじゃなく、逃亡中の犯人で見つかっていない人が意外と多いのよ。
健太
隣の家の人が犯罪者かもしれないの?
ともこ
怖いわよね。

「いざ知らず」の例文

  1. 人はいざ知らず私には納得できない。
  2. 10代の若者ならいざ知らず、分別盛りのあなたがこんな不始末をしでかすとは。
  3. つかの間の仕事ならいざ知らず、長いこと持ちこたえられるわけはない。(ドストエフスキー カラマーゾフの兄弟)
  4. 戦や尋常の立ち合いならばいざ知らず、わしは欺し討ちも数々し申した。(浅田次郎 壬生義士伝 下)
  5. ほかの者ならいざ知らず、あの男ならやって来るはずだとね。(ドストエフスキー 罪と罰)

「いざ知らず」と「つゆ知らず」「まだしも」との違いは?

いざ知らず」に似ている語に「つゆ知らず(つゆしらず)」「まだしも」があります。

「いざ知らず」と「つゆ知らず」の違いは?

つゆ知らず」とは、「まったく知らないで。全然知らずに。」という意味です。

いざ知らず」も「つゆ知らず」も、知らないことをいいます。

しかし「いざ知らず」は、「…についてはどうか知らないが。…はともかく。」という意味で使います。

対して「つゆ知らず」は、まったく知らないことをいいます。

「いざ知らず」と「まだしも」の違いは?

まだしも」とは、よくもないがそれでもという意味です。

いざ知らず」とは、「…についてはどうか知らないが。…はともかく。」という意味です。

なので「まだしも」とは意味が違います。