【言葉】
顧みる
【読み方】
かえりみる
【意味】
①後ろを振り返って見ること。「背後を顧みる」。
②過ぎ去った出来事を思い起こすこと。回顧すること。「昔を顧みる」「歩んできた道を顧みる」。
③人や物事を気にかけること。配慮すること。「家庭を顧みる」「危険を顧みない」。
④(古い用法で)戻って来て、もう一度見ること。

「顧みる」は、振り返って見ることや、昔の出来事を思い起こすことだよ。「家庭を顧みない」のように、気にかけないという意味でも使うんだ。自分の行いを反省するときは、ふつう「省みる」と書くよ。

ニャルほど! オラ、昔の出来事を懐かしく顧みることがあるニャ。自分の行いを反省する「省みる」とは違うんだニャン!
【類義語】
・振り向く(後ろを見る場合)
・回顧する(過去を思い起こす場合)
・思い返す
・気にかける(配慮する場合)
・顧慮する(事情などに心を配る場合)
「省みる」も「かえりみる」と読みますが、現代の文章では、自分の行為を振り返って反省するときは「省みる」、過去を回想したり気にかけたりするときは「顧みる」と書き分けます。
「顧みる」の使い方

図書室で、昔の町並みを写した写真集を見つけたんだ。

へえ、今とはずいぶん違う景色ね。

写真を見ながら町の歴史を顧みるのも面白いね!

そうね! 昔から残っている建物も探してみましょう。
「顧みる」の例文
- 彼はあの当時から今日の日までのあいだに流れ過ぎた幾年かを顧みた。(トニオ・クレーゲル ヴェニスに死す)
- その時は親は子を顧みることが出来ず、子も親を顧みることが出来ない。(森鴎外 山椒大夫 高瀬舟)
- 仕事ばかりで、彼は、ほとんど家庭というものを顧みることがなかった。
- はたしてわが趣とわが形に真の価値があるかないかは顧みる遑さえない。(夏目漱石 思い出す事など)
- 70年の人生を顧みて、幸福だったと思った。
「顧みる」と「鑑みる」の違いは?
「顧みる(かえりみる)」と「鑑みる(かんがみる)」は、過去に関係する場面で使われることがありますが、意味の中心が違います。
「顧みる」は、過去の出来事を思い起こしたり、人や物事を気にかけたりすることです。「学生時代を顧みる」「家庭を顧みない」のように使います。
「鑑みる」は、過去の例や現在の状況などに照らし合わせ、それを参考にして判断することです。「昨年の結果に鑑みて計画を見直す」のように使います。
例えば「昨年の大会を顧みる」は過去を振り返ること、「昨年の大会の反省点に鑑みて練習計画を変える」は過去の経験を判断材料にすることです。
なお、同じ「かえりみる」と読む「省みる」は、自分の言動を反省するときに使います。歴史や過去を思い返すことと、反省することは区別すると意味が伝わりやすくなります。













