「返り討ち」の意味と使い方や例文!誤用に注意?(類義語)

【言葉】
返り討ち

【読み方】
かえりうち

【意味】
かたきを討とうとして却ってかたきのために討たれること。

【類義語】
・逆襲される
・反撃をくらう
・カウンターをくらう

「返り討ち」の使い方

健太
敵討ちに来た人を撃退することを返り討ちっていうんだよね。
ともこ
返り討ちで、敵討ちに来た人を斬り殺すことは、武士の社会では合法だったのよね。
健太
昔から正当防衛が認められていたんだね。
ともこ
時代が変わっても変わらないものってすごいわよね。

「返り討ち」の例文

  1. 帰り道、急に斬りつけられたが返り討ちにした。
  2. かたき討ちをしても、逆に返り討ちにあうことは火を見るより明らかな事だ。
  3. かたき討ちに来るという情報を得ていたため、返り討ちにしてやった。
  4. 長い年月をかけて仇である私を追ってきたようだが、呆気なく返り討ちにした。
  5. 返り討ちにあって、父の無念を晴らすことができなかった。

誤用に注意?

返り討ち」は、かたきを討とうとして却ってかたきのために討たれることをいいます。

敵討(かたきうち)は、仇討ち(あだうち)ともいい、主君や直接の尊属を殺害した者に対して私刑として復讐を行うことを合法とされた武士の世界の制度です。
しかし、1837年に敵討禁止令が出され敵討はなくなり、最近では、実力が上のものに挑戦するが敗れるという意味で使われることが増えてきました。

辞書に「将棋の対局を挑んだが返り討ちにあった」のように手ひどく負けたという意味の用例が掲載されています。

また、「いじめっ子を返り討ちにした」のような表現もみかけるようになりました。

これは、いじめっ子に反撃してやっつけたということを表す文章ですが、本来「返り討ち」は、復讐をしようとするも反撃にあって敗れるという意味なので、この使い方は誤用と言えます。